おじ)” の例文
一、二度来たことのある釣堀つりぼりや射的の前を通って、それからのろのろと池のはたの方へ出て見たが、人込みや楽隊の響きにおじけて、どこへ行って何を見ようという気もしなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
(何を、おじけて——)
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
おじけるな、行け!」
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
自信を持てず、いざとなると才能の乏しさにおじけるのであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)