思凝おもひこら)” の例文
ふすまわづかきたるひまより差覗さしのぞけば、宮は火燵にりて硝子ガラス障子をながめては俯目ふしめになり、又胸痛きやうに仰ぎては太息吐ためいきつきて、たちまち物の音を聞澄すが如く、美き目をみはるは、何をか思凝おもひこらすなるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
思凝おもひこらせるやうに母は或方を見据ゑつつ、ことばは無くてうなづきゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)