忠方ただみち)” の例文
こんな風に奉公先を取り替えて、天保六年の春からは御茶の水の寄合衆酒井亀之進かめのしんの奥に勤めていた。この酒井の妻は浅草の酒井石見守忠方ただみちの娘である。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今日吾知免こんにちわれめんをしる亦将騎鶴遊またつるにのりてあそばんとす上帝賚殊命じょうていしゅめいをたまう使爾永相休なんじをしてながくあいやすましめんと。」「年浪としなみのたち騒ぎつる世をうみの岸を離れて舟でむ。」石居は酒井さかい石見守いわみのかみ忠方ただみちの家来屋代やしろ某のじょめとって、三子二女を生ませた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)