“屋代”の読み方と例文
読み方割合
やしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この屋代やしろの者で名はお秋といいます、親きょうだいのないひとり身で気のどくな娘ですから。どうかおめをかけてやって下さいまし」
日本婦道記:不断草 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
屋代やしろで汽車を下りて車に乘つた。折柄の名月で、爽かな音を立てゝ流れる千曲川は銀色に光つてゐた。長い橋を渡る時欄干に腰かけてゐる二人の女を見た。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
この敵討のあった時、屋代やしろ太郎弘賢ひろかたは七十八歳で、九郎右衛門、りよに賞美の歌を贈った。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)