応保おうほう)” の例文
清盛の骨をおさめた経の島は、応保おうほう元年二月につくられたものであるが、一度、大風のために崩れ去ったので、同三年三月再工事にかかった。
応保おうほうの夏には美福門院の生命をちぢめ、長寛ちょうかん二年の春には忠通ただみちに祟ってこれを殺し、われもその年の秋にはこの世を去ったが、死後なお憤りの火がさかんにもえつづけて消えないままに
一一九応保おうほうの夏は美福門院びふくもんゐんいのちせまり、長寛ちやうくわんの春は一二〇忠通ただみちたたりて、われも其の秋世をさりしかど、なほ一二一嗔火しんくわさかんにしてきざるままに、つひに大魔王となりて、三百余類の巨魁かみとなる。