御麾下ごきか)” の例文
「ただこのたびの合戦は、いつもの如く、御麾下ごきかに従うて参るのと違うて、脇坂甚内の一家の兵をもって戦わねばなりませぬ」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや。……昨夜おそく、三河の足助重範あすけしげのりが、一族百名余をつれて、はやくも御麾下ごきかに参じました」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それよりは、とく、一つ一つの紋をごらんなされませ。この家々の紋には御記憶があるはずです。かつては、御麾下ごきかに従い、将軍の御馬前に働いていたやからの紋ではござりませぬか」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このたび、明智の御征伐あるにおいては、自然、六十余州は風になびいて御麾下ごきかと相成りましょう。従って私の望む地といっても日本国内では諸国共にさし合いがありましょうゆえ、願わくば琉球りゅうきゅう
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかに殿の御麾下ごきかに、武勇の士がおりましょうとも、到底、秀吉方の——天を得、地を得、人を得、しかも豊富なる物資をもって、せ来るものに、抗し得べくもありません。勝敗は、歴々です。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いまからは御麾下ごきかへ」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)