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御隠殿
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ごいんでん
ふりがな文庫
“
御隠殿
(
ごいんでん
)” の例文
旧字:
御隱殿
私はこの
老女
(
ひと
)
の
生母
(
ははおや
)
をたった一度見た覚えがある。
谷中
(
やなか
)
御隠殿
(
ごいんでん
)
の
棗
(
なつめ
)
の木のある家で、
蓮池
(
はすいけ
)
のある庭にむかった
室
(
へや
)
で、お
比丘尼
(
びくに
)
だった。
旧聞日本橋:09 木魚の配偶
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
心付けと、十手と、
詫言
(
わびごと
)
と、脅かしと、硬軟いろいろに使いわけて、
亥刻
(
よつ
)
半(十一時)頃、廻って来たのは、
御隠殿
(
ごいんでん
)
裏でした。
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
筋違
(
すじかい
)
」「
講武所
(
こうぶしょ
)
」。現万世橋が「眼鏡橋」。「
御隠殿
(
ごいんでん
)
」「
喰違
(
くいちがい
)
」「鉄砲洲」「お玉ヶ池」「新堀端」「大根河岸」「竹河岸」「白魚河岸」「
竈
(
へっつい
)
河岸」。
昔の言葉と悪口
(新字新仮名)
/
三遊亭金馬
(著)
がアーッと二、三羽の
鴉
(
からす
)
——
御行
(
おぎょう
)
の松のこずえを打って、薄陽の残る
御隠殿
(
ごいんでん
)
の森の暮色へと吸いこまれてゆく。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
エエよろしゅうございますとも、なにしろ、
御行
(
おぎょう
)
の松から
御隠殿
(
ごいんでん
)
——あの
水鶏橋
(
くいなばし
)
の辺は、昼でも薄気味のわるい所でございますからな……。夜のお使いは、あんまりゾッとしませんや。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「根岸の
御隠殿
(
ごいんでん
)
裏の市太郎殺しの後日物語があるんで——」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鶯谷の
御隠殿
(
ごいんでん
)
ちかくへ来た。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“御隠殿”で始まる語句
御隠殿下