“水鶏橋”の読み方と例文
読み方割合
くいなばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あすこに見えるのが水鶏橋くいなばしで……、あれを渡って向う岸を入りますと、古梅庵はもうじきでございます。さだめし、旅川様もお待ちかねでございましょう」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、水鶏橋くいなばしのほうから一人。向うのかげから一人、そして御隠殿のほうからまた一人……。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エエよろしゅうございますとも、なにしろ、御行おぎょうの松から御隠殿ごいんでん——あの水鶏橋くいなばしの辺は、昼でも薄気味のわるい所でございますからな……。夜のお使いは、あんまりゾッとしませんや。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)