“ごいんでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御隠殿70.0%
御隱殿20.0%
御院殿10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心付けと、十手と、詫言わびごとと、脅かしと、硬軟いろいろに使いわけて、亥刻よつ半(十一時)頃、廻って来たのは、御隠殿ごいんでん裏でした。
「根岸の御隱殿ごいんでんうらの市太郎殺しの後日物語があるんで——」
御院殿ごいんでんの坂下で余は居士に別れた。余は一人になってから一種名状し難い心持に閉されてとぼとぼと上野の山を歩いた。居士に見放されたという心細さはもとよりあった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)