御院殿ごいんでん)” の例文
御院殿ごいんでんの坂下で余は居士に別れた。余は一人になってから一種名状し難い心持に閉されてとぼとぼと上野の山を歩いた。居士に見放されたという心細さはもとよりあった。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)