御言葉みことば)” の例文
ガリレヤに、弟ピリポ、イツリヤとトラコニチスとに、リサニヤスはアビレナに分封わけもちきみたりし世、荒野あれののヨハネに御言葉みことばくだりし時の如し。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
殊に「御言葉みことば御聖徳ごしょうとくにより、ぱんと酒の色形いろかたちは変らずといえども、その正体しょうたいはおんあるじ御血肉おんけつにくとなり変る」
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「大塔宮様にお目にかかり、許すとの御言葉みことば承まわり、真人間となる願望だけを唯一の目標といたしまして、いまに生存ながらえおりまする生ける死骸にござりまする」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
げによき御言葉みことばにこそ。——天に二じつあらせてはなりませぬ。さるがゆえに正成、微臣に過ぎぬ身にござりますが、ここ昼夜、肝嚢かんのうを病むばかり世のすえ案じられてまいりまする……。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぐれんどうのみこと御言葉みことばの荒さよ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「神のくにに属しまつるおん一方——大塔宮様にお眼にかゝり、許すとの御言葉みことば承まわりたさに、御後みあとを慕うて諸国をさまよい、この地にご幽閉と承まわり参りましたものにござりまする」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
君が御言葉みことばをこそわれは頼め、あに證書あかしぶみの用あらむや。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)