“御所(みもと)” の例文
ここに二柱の神議(はか)りたまひて、「今、吾が生める子ふさはず。なほうべ天つ神の御所(みもと)に白(まを)さな」とのりたまひて、すなはち共に參(ま)ゐ上りて、天つ神の命(みこと)を請ひたまひき。
ここにその矢雉子の胸より通りて逆(さかさま)に射上げて、天の安の河の河原にまします天照らす大御神高木(たかぎ)の神一五の御所(みもと)に逮(いた)りき。この高木の神は、高御産巣日の神の別(また)の名(みな)なり。
その姿容(かたち)の端正(うつくしき)に感(め)でたまひて、すなはち建内(たけしうち)の宿禰(すくね)の大臣に誂(あとら)へてのりたまはく、「この日向より喚(め)し上げたまへる髮長(かみなが)比賣は、天皇の大御所(みもと)に請ひ白して、吾(あれ)に賜はしめよ」