御免おんゆる)” の例文
牢舍らうしやさするやと尋ねられければお菊は何卒なにとぞ父利兵衞吉三郎ともに御免おんゆるし下され其代りに私しをらう御入下おんいれくださるゝやうにと涙ながらに申立るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御免おんゆる被下度くだされたく、御免し被下度くだされたく、御免し被下度候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
飛退とびしさ低頭平身ていとうへいしんしてうやまひ私儀は赤川大膳とてもと水戸家みとけの藩中なれば紀伊家に此御短刀の傳はりし事は能々よく/\知れり斯る證據のある上は將軍の御落胤ごらくいんに相違なし斯る高貴かうきの御方とも存じ申さず無禮の段恐れ入り奉りぬ幾重いくへにも御免おんゆるしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御免おんゆるし候へ、これ御覽ごらん
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
無礼を御免おんゆるし候え
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)