御免蒙ごめんかうむ)” の例文
御免蒙ごめんかうむらう。昨日まで親友でさふらふの何のと云つて居ながら、詰らない愚にも付かぬ瑣小事させうじで直ぐ絶交騒ぎだ。成程、僕は我儘だつたよ。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
仔細しさいあつて、主人御名前の儀は御免蒙ごめんかうむるが、拙者は石川孫三郎と申す者。平次殿にお願ひがあつてまかり越した、ほんの一寸逢つて頂きたい」
養母さん、ちツとはしやくも収りまさあネ、あゝ、何卒一日も早く此様娑婆しやば御免蒙ごめんかうむりたいものだと思つてネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
屹度きつとことわりたりと云ふに吉兵衞委細ゐさい承知しようちし然らば御言葉ことばしたが御免蒙ごめんかうむるべしとて次の間へいたり押入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「わたし御免蒙ごめんかうむつて。」と、京子の方が先きに閉口して、大儀さうに寢臺の上へ這ひ上つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
御免蒙ごめんかうむるよ。大勢人の集るところは』
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
御免蒙ごめんかうむらうよ。——金や女があり過ぎて、殺れさうな氣がする人間なんか、俺は附き合ひ度くないよ、——さう言つてやるが宜い。百迄も生き度いと思ふなら、出家遁世でもするが宜いとな。
「そいつは御免蒙ごめんかうむらう、向島ぢや繩張り違げえだ」
「今晩は御免蒙ごめんかうむらうよ、お六さん」
御免蒙ごめんかうむらう」