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従順
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おとな
ふりがな文庫
“
従順
(
おとな
)” の例文
旧字:
從順
縁側の
欄干
(
らんかん
)
に
手拭
(
てぬぐい
)
を、こうひろげて掛けるね。それから、君のうしろにそっと立って、君の眺めているその同じものを
従順
(
おとな
)
しく眺めている。
雌に就いて
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「不足なう教育も受けてゐながら、人並にしてゐれば幸福に暮せるものをどうして
従順
(
おとな
)
しくしてゐる事が出来ないのだらう」
日記より
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
夫れァ、喧嘩も仕ました、
常平生
(
つねへいぜい
)
、余り
従順
(
おとな
)
しく無い奴で、チットは厭気のささないことも無かったんです。
越後獅子
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
私の父は
従順
(
おとな
)
しい、正直者でした。それが、それが……どうして、こんなあさましい気狂いになったか、諸君、諸君にも責任があるのだ。それは十姉妹の悪流行だ、この大旱りだ。
十姉妹
(新字新仮名)
/
山本勝治
(著)
お父さんはどうしたでしょう……妾浜まで行って見て来るから
従順
(
おとな
)
しうしておいでよ、よ、じきにね、
晩方
(
ばんがた
)
までには帰って来るから。……さあさあ、泣かんで、お留守居していておくれよ。
嵐の夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
或真夜中、お松は子供達の手を曳いて、宛どもなく街を
彷徨
(
さまよ
)
った。気力の脱け切った子猫のように、子供達は眼だけ光らせて
従順
(
おとな
)
しく歩いていた。太い丈夫そうな松の木が逞しい腕を延ばしていた。
反逆
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
順
常用漢字
小4
部首:⾴
12画
“従”で始まる語句
従
従兄
従弟
従兄弟
従妹
従容
従姉
従来
従兄妹
従者