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『日記より』
ふりがな文庫
『
日記より
(
にっきより
)
』
六日———— 雨だらうと思つたのに案外な上天気。和らかな日影が椽側の障子一ぱいに射してゐる。 書椽の方の障子一枚開くと真青な松の梢と高い晴れた空が覗かれる。波の音も聞こえぬ。サフランの小さい花がたつた一つ咲いてゐる。 穏やかな、静かな朝だ。 …
著者
伊藤野枝
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「青鞜 第二巻第一二号」1912(大正元)年12月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
逝
(
か
)
従順
(
おとな
)
直方
(
のおがた
)
然
(
そ
)
仰向
(
あおむけ
)
和
(
やわ
)
縛
(
いまし
)
紛紜
(
いざこざ
)
瞑
(
つむ
)
梳
(
す
)
頻
(
しき
)
靨
(
えくぼ
)
若
(
も
)
浅果
(
あさはか
)
三狐
(
さんぎつね
)
暫
(
しばら
)
我儘
(
わがまま
)
室
(
へや
)
囀
(
さえず
)
傍見
(
わきみ
)
乍
(
なが
)
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