引罹ひつかゝ)” の例文
つれて江戸へ逃來にげきたる時に在所ざいしよ熊谷宿くまがやしゆくの弟八五郎が見世に休み夫より駕籠屋かごや惡漢わるもの引罹ひつかゝすで路用ろようも女房も取れいのちさへあやふき處後藤先生が上州じやうしう大間々おほまゝなる師父しふの大病にて行れたる歸り道に是も八五郎が見世へ休まれて不※ふとしたる事から八五郎は此衆このしう夫婦ふうふ惡漢わるもの引罹ひつかゝりたる事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)