弁士べんし)” の例文
活動かつどう弁士べんしがりであった、紙芝居かみしばいのおじさんは、説明せつめいがなかなか上手じょうずなので、子供こどもたちには、たいそうかれていました。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
下手しもて海老色えびいろの幕の蔭から、金縁の眼鏡をかけてフロックコオトを着た、年の若い、赤ッつら気障きざ弁士べんしが舞台へ歩いて来て、見物一同へ馬鹿丁寧なお辞儀をした後
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)