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弁口
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べんこう
ふりがな文庫
“
弁口
(
べんこう
)” の例文
旧字:
辯口
敬太郎はこんな話を聞くたびにへえーと云って、信じられ得ない意味の微笑を
洩
(
も
)
らすにかかわらず、やっぱり相当の興味と緊張とをもって森本の
弁口
(
べんこう
)
を迎えるのが例であった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「千坂は
弁口
(
べんこう
)
武士だ、戦場へは出ずに留守城で稼ぐ、そう申しているのをご存じですか」
城を守る者
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「お早くお越しねがいとう存じます。
弁口
(
べんこう
)
をもって、天蔵殿を召し連れては参りましたが、妙な? ——と気どられたか、落着かないご挙動。悪くすると、
檻
(
おり
)
を破る虎になるやも知れませぬ」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
世の中には
弁口
(
べんこう
)
と男前で、それを出世の
蔓
(
つる
)
にしている野郎はあるものだよ
銭形平次捕物控:349 笛吹兵二郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ゆっくり
弁口
(
べんこう
)
を練っておけば、ここを言い抜けるぐらいのことはなんでもあるまい——と源十郎、たかをくくって、いまの役人の帰ってくるのを待ってみたが、追っ手は早くも法恩寺橋を渡って
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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どうせ、こんな
手合
(
てあい
)
を
弁口
(
べんこう
)
で
屈伏
(
くっぷく
)
させる手際はなし、させたところでいつまでご交際を願うのは、こっちでご免だ。学校に居ないとすればどうなったって構うもんか。また何か云うと笑うに違いない。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“弁”で始まる語句
弁
弁解
弁疏
弁当
弁慶
弁駁
弁護
弁別
弁財天
弁償