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弁別
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わきま
ふりがな文庫
“
弁別
(
わきま
)” の例文
肝心
(
かんじん
)
の叔父さえただ船に乗る事を知っているだけで、後は網だか釣だか、またどこまで
漕
(
こ
)
いで出るのかいっこう
弁別
(
わきま
)
えないらしかった。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
生命
(
いのち
)
が大切という事を
弁別
(
わきま
)
えておらん人ばかりだから、そこで木製の蛇の運動を起すのを見て
行
(
ゆ
)
きたまえと云うんだ。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
巡査は頬を膨らして、「黙れ。場所柄も
弁別
(
わきま
)
えず乱暴をいたしおる。棄置かれぬ奴等だ。華族方の尊威を
汚
(
けが
)
すのみならず、
恣
(
ほしいまま
)
にここの売物を
啖
(
くら
)
いよったは
盗人
(
どろぼう
)
だぞ。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし自分はそう丸くなったり四角になったりしては、第二の少女に対して済まない約束をもって生れて来た人間である。自分は年の若い割には自分の立場をよく
弁別
(
わきま
)
えていた。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“弁別”の意味
《名詞》
弁 別(べんべつ)
違いを見分けて区別すること。
(出典:Wiktionary)
弁
常用漢字
小5
部首:⼶
5画
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“弁”で始まる語句
弁
弁解
弁疏
弁当
弁慶
弁駁
弁護
弁財天
弁償
弁天