“建方”の読み方と例文
読み方割合
たてかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中戸なかどを開けて、土間をずッと奥へ、というねえさんの指図に任せて、古くて大きいその中戸を開けると、妙な建方たてかた、すぐに壁で、壁の窓からむこう土間の台所が見えながら
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
所はしば烏森からすもりで俗に「はやしの屋敷」と呼ばれていた屋敷長屋のはずれのうちだったが、家内うち間取まどりといい、庭のおもむきといい、一寸ちょっと気取った家で、すべ上方かみがた風な少し陰気ではあったが中々なかなかった建方たてかたである
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)