度〻たびたび)” の例文
その後は上流に巨材などはありませんから、水は度〻たびたび出ても大したこともなく、出るのが早い代りに退くのも早くて、じき翌日あくるひは何の事もなくなるのです。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自分も釣の往復ゆきかえりに立寄って顔馴染かおなじみになっていたので、岡釣おかづりに用いる竿の継竿つぎざおとはいえ三間半げんはんもあって長いのをその度〻たびたびに携えて往復するのは好ましくないから
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一文不通いちもんふつうの者であったが、天性正直で、弟の与二よじとともに無双の勇者で、よどの城に住し、今までも度〻たびたび手柄を立てた者なので、細川一家では賞美していた男であった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)