“幾茎”のいろいろな読み方と例文
旧字:幾莖
読み方割合
いくくき50.0%
いくけい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人は病むもののために裏の山にって、ここかしこから手の届く幾茎いくくきの草花を折って来た。裏の山は余のへやから廊下伝いにすぐのぼ便たよりのあるくらい近かった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日きょうまで世をたようなものの、外部からきざして来る老頽ろうたいの徴候を、幾茎いくけいかの白髪に認めて、健康の常時とは心意のおもむきことにする病裡びょうりの鏡に臨んだ刹那せつなの感情には
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)