トップ
>
幾片
>
いくひら
ふりがな文庫
“
幾片
(
いくひら
)” の例文
今も老人はその算当をしてしまって、
幾片
(
いくひら
)
かの金を封じにかかると、その窓の下でバタバタと人の走る音がしました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
遅桜
(
おそざくら
)
の
幾片
(
いくひら
)
が、どこからか風に送られてくる。晩春、月はまだ
暈
(
かさ
)
し、木々の芽のにおいは
仄
(
ほの
)
かだった。——と、誰か、徐々、膝拍子をたたきながら朗吟する者がある。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
両手を袖へ引っ込ませると、バラバラと落ちて来た小判
幾片
(
いくひら
)
。甚内が蒔いたさっきの小判だ。
三甚内
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
幾片
(
いくひら
)
は、朽ちもせで、路のほとりに。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
と言って、お銀様が
無雑作
(
むぞうさ
)
に箱の中から
摘
(
つま
)
み出したのは、
幾片
(
いくひら
)
かの小判でありました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“幾”で始まる語句
幾度
幾
幾何
幾歳
幾日
幾人
幾許
幾年
幾個
幾干