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幕切
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まくぎれ
ふりがな文庫
“
幕切
(
まくぎれ
)” の例文
彼は
傷
(
きずつ
)
けられた自分のプライドに対しても、この不名誉な
幕切
(
まくぎれ
)
に一転化を与えた上で、二人と別れなければならないと考えた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
私
(
わたし
)
明日は、十三場の
幕切
(
まくぎれ
)
を、気をつけてやってみたいと思いますの。あすこ、今日は少し失敗だったと思いますの。」
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
遺書を見るに及びて
益
(
ますます
)
復讐
(
ふくしゅう
)
の志を固うす。
偶々
(
たまたま
)
久吉順礼姿となりて楼門下に来り、五右衛門と顔を見合すを
幕切
(
まくぎれ
)
とす。これを読まばこの筋の評する
価
(
ねうち
)
なきこと自ら
明
(
あきらか
)
ならん。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
「ハハハ」「ハハハ」と軽い
笑
(
わらい
)
で、双方とも役者が悪くないから味な
幕切
(
まくぎれ
)
を見せたのでした。
幻談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
時に歌舞伎座作者部屋には榎本氏を除きて四人の作者あり。竹柴七造
竹柴清吉
(
たけしばせいきち
)
は
黙阿弥
(
もくあみ
)
翁の
直弟子
(
じきでし
)
にて一は成田屋
付
(
づき
)
一は音羽屋付の
狂言方
(
きょうげんかた
)
とて
重
(
おも
)
に
団菊
(
だんきく
)
両優の狂言
幕明
(
まくあき
)
幕切
(
まくぎれ
)
の
木
(
き
)
を受持つなり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
青い
捕手
(
とりて
)
の
幕切
(
まくぎれ
)
は
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
幕
常用漢字
小6
部首:⼱
13画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“幕切”で始まる語句
幕切れ