“常詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうづめ80.0%
じようづめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の常詰じょうづめをのぞくと、約二百何十名かの頭数が、今朝の総登城の布令ふれに驚いて、ひとみに不安な光をたたえ、本丸へ詰合っていたわけである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「かいもく手懸りがねえんですよ。災難なのはわれわれで、夜も日も番屋に常詰じょうづめで、ここんとこ街の灯も見ておりませんやね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本丸から山づたいに、搦手からめて雑人門ぞうにんもんの方へ降りて行った。そこの城門には、常詰じようづめの番人がいて、いつも素槍を持って歩いているが、彼女の姿を見ると、番人も遠方から笑ってうなずいただけである。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)