“じょうづめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
常詰66.7%
定詰33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城戸の常詰じょうづめは十人ていどだし、新田方の者は三十人近かった。——当然、彼らの捜査と、それをはばめる者とのたたかいは、すでに城戸内へ移っていたのだ。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……思うてもみい、両六波羅には常詰じょうづめの武士二千は欠くまい。長門、筑紫の探題の兵も、いざといわば、いつでも京へ馳せのぼせよう。関八州の兵はいわずもがなよ。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もと豊後ぶんご杵築きつきの藩士で、大阪なかしまにあった藩の蔵屋敷の定詰じょうづめであったが、御一新ごいっしん後大阪府の貫属かんぞくとなって江戸ぼりに住んでいた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これと新出医長だけが定詰じょうづめで、入所している患者の治療は、殆んどこの三人に任されたようなかたちだったし、かよって来る患者に対しても、他の医員たちは熱意がなく、治療のやりかたも形式的な