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巻舌
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まきじた
ふりがな文庫
“
巻舌
(
まきじた
)” の例文
中国人が、急に
巻舌
(
まきじた
)
の東京弁でしゃべりだしたのには、ちょっとおどろいたが、わけのわからないうちに安心はしない。
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
父はそれがくせの、左の手でやぞうをきめて、新進的代言人らしくもなく、ならずもののような
巻舌
(
まきじた
)
で言った。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
振舞酒
(
ふるまいざけ
)
の余勢で
巻舌
(
まきじた
)
をつかってみましたが、からきり物になりません。提灯を切り落されると地面に
突伏
(
つっぷ
)
して
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
倫理学者デニング先生の講義は
江戸児
(
えどっこ
)
流の
巻舌
(
まきじた
)
と滞りなき日本語とによって聴客を驚かせた。これから先の世の中にもそれに似たような事が続々として現われずにはいないであろう。
仮寐の夢
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
博士はそろそろ
巻舌
(
まきじた
)
になって来た。博士は純粋の
江戸子
(
えどっこ
)
で、何か話をして興に乗じて来ると、巻舌になって来る。これが平生寡言沈黙の人たる博士が、天賦の雄弁を発揮する時である。
里芋の芽と不動の目
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
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父は
巻舌
(
まきじた
)
で、晩酌をやりながら、そんなことを言った。法印さんは、そんな
品
(
もの
)
も見る眼があったのだろう。
旧聞日本橋:23 鉄くそぶとり(続旧聞日本橋・その二)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
“巻”で始まる語句
巻
巻煙草
巻莨
巻烟草
巻雲
巻紙
巻莨入
巻藁
巻狩
巻物