己事こじ)” の例文
「我に三等の弟子あり。いわゆる猛烈にして諸縁しょえん放下ほうげし、専一に己事こじを究明するこれを上等と名づく。修業純ならず駁雑はくざつ学を好む、これを中等と云う」
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
われ三等さんとう弟子でしあり。所謂いはゆる猛烈まうれつにして諸縁しよえん放下はうげし、專一せんいつ己事こじ究明きうめいするこれ上等じやうとうづく。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)