川鱒かわます)” の例文
アメリカから移り殖えた虹鱒にじますとか川鱒かわますとか、北海道から内地へ移して人工で繁殖した鱒に比べると、比較にならないほど、姿も大きく味も上等である。
鱒の卵 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
川鱒かわますは、塩をつけて焼いた方がおいしいで、そうしては不可いけないですかな。」
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おいしい小さな川鱒かわます、ロース焼の馬鈴薯ばれいしょ、新鮮な茹卵ゆでたまご、それからコーヒーなどをマイダスに、そして姫のメアリゴウルドのためには一杯のパン入りミルクが供えてあったことと思います。
はやかな」と彼は云った、「川鱒かわますかもしれない、うん、いるんだな」
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
湯の湖へは姫鱒ひめます、湯川へは川鱒かわます虹鱒にじますを、帝室林野局で年々数多く放流している。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)