ぎし)” の例文
どこも七、八百尺の切りぎし急峻きゅうしゅんをなしており、上の台地は、さらに三段階となって、根小屋、高やぐら、一から四までの土塁曲輪どるいぐるわを形成している。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
 我と我が身を雲を突く山の切りぎしからなげ出いて目に見えぬほど粉々にくだいてしまいたいほどじゃ。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
千仭高ききりぎし
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)