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屍骸
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なきがら
ふりがな文庫
“
屍骸
(
なきがら
)” の例文
首を
刎
(
は
)
ねた後の
屍骸
(
なきがら
)
を、
無慙
(
むざん
)
な木曽家の奴ばらは巴ヶ淵へ蹴込んだのだ。いまだに私の屍骸は、巴ヶ淵の底にある。そればかりではない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鬨
(
とき
)
を作って踏み込んだまではいいが、奥の一間に、富五郎の
屍骸
(
なきがら
)
に折り重なってよよとばかりに哭き崩れる女房を見出しては
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
あのお熊さんの
屍骸
(
なきがら
)
の口の中に在った黒い血の塊の中に、青紫色のお粥の粒が混じっておりましたのが何よりの証拠……
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
近づく日わが
屍骸
(
なきがら
)
を曳かむ馬を
わがひとに与ふる哀歌
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
無念は言葉にも尽せぬが、それより一層恐ろしいのは、この
西班牙
(
イスパニア
)
の
風習
(
ならい
)
として
屍骸
(
なきがら
)
に首のない時は、天界に産れ変わることが出来ないのじゃ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
蔵元屋の夜具を包んだ風呂敷にお熊さんの
屍骸
(
なきがら
)
を包んで、この墓原へ持って来て、一刀両断に斬り棄てました。
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
と、灯火の
仄
(
ほの
)
かの光に淡くおぼろに照らし出されたのは血に染んだ柵の
屍骸
(
なきがら
)
である。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“屍骸”の意味
《名詞》
死骸と同義。
(出典:Wiktionary)
屍
漢検準1級
部首:⼫
9画
骸
常用漢字
中学
部首:⾻
16画
“屍”で始まる語句
屍
屍体
屍山血河
屍體
屍臭
屍衣
屍蝋
屍灰
屍姦
屍肉