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少許
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ちっと
ふりがな文庫
“
少許
(
ちっと
)” の例文
蟀谷
(
こめかみ
)
のところへ紫色の頭痛
膏
(
こう
)
なんぞを
貼
(
は
)
って、うるんだ目付をして、物を思うような様子をして、へえ前の
処女
(
おぼこ
)
らしいところは
少許
(
ちっと
)
もなかった。
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その
眼
(
まなこ
)
でなうて、そんな
鬪爭
(
けんくわ
)
を
買
(
か
)
ふ
眼
(
まなこ
)
が
何處
(
どこ
)
にあらう?
足下
(
おぬし
)
の
頭
(
あたま
)
には
鷄卵
(
たまご
)
に
黄蛋
(
きみ
)
が
充實
(
つま
)
ってゐるやうに、
鬪爭
(
けんくわ
)
が
充滿
(
いっぱい
)
ぢゃ、しかも
度々
(
たび/″\
)
打撲
(
どや
)
されたので、
少許
(
ちっと
)
腐爛氣味
(
くされぎみ
)
ぢゃわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「私のすることは
少許
(
ちっと
)
も
貴方
(
あなた
)
の為に成らないッて、そう言って叱られましたよ——私が足りないからです」
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「源さの
大
(
いか
)
くなったには、
私
(
わし
)
魂消
(
たまげ
)
た。
全然
(
まるで
)
、見違えるように。しかし、お
前
(
めえ
)
には
少許
(
ちっと
)
も
肖
(
に
)
ていねえだに」
藁草履
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“少許”で始まる語句
少許位