“小麦”の読み方と例文
旧字:小麥
読み方割合
こむぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、灰色ネズミたちが小麦こむぎを一つぶのみこんだかのみこまないうちに、中庭なかにわのほうから、するどふえが、かすかにひびいてきました。
それは田舎いなかなつのいいお天気てんきことでした。もう黄金色こがねいろになった小麦こむぎや、まだあお燕麦からすむぎや、牧場ぼくじょうげられた乾草堆ほしくさづみなど、みんなきれいなながめにえるでした。
「旦那んさ。みんなもう行ってあぜへはいってるんだ。小麦こむぎの草をとっているよ。」
ポラーノの広場 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)