小體こてい)” の例文
新字:小体
持給ふか知ねども當地の金貸渡世かねかしとせい大坂おほさかかけ極大身代ごくだいしんだいの者なりと云に靱負ゆきへいやの大身代の金貸渡世とは違ひ小體こていに致し手早く高利かうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
茶汲ちやくみ女は三人、小體こていな暮しですが、銅壺どうこに往來の人間の顏が映らうといふ綺麗事に客を呼んで横網に貸家が三軒と、洒落しやれた住宅まで建てる勢ひだつたのです。
彌惣の家は小體こていながら裕福さうで、紅屋の支配人と言つても恥かしくないものでしたが、檢屍が濟んで土藏から死骸を移したばかりなので、上を下への混雜です。
「今戸で小體こていな小間物屋をしてゐますよ。妹とたつた二人で」