小姓組こしょうぐみ)” の例文
じんをくずした小姓組こしょうぐみの者をいつのまにかとびこえたのであろう、木隠こがくれ白球はっきゅうを手に、菊池半助きくちはんすけ紅球こうきゅうを手にして、最初さいしょ位置いちに立っている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「家族とはき来を致しませんけれど、弟の順之助が小姓組こしょうぐみに召された、ということを聞きました」とさえが云った、「子供も二人めが生れたそうでございます」
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
すなわち上等は儒者、医師、小姓組こしょうぐみより大臣たいしんに至り、下等は祐筆ゆうひつ中小姓なかごしょう(旧厩格)供小姓ともごしょう小役人こやくにん格より足軽あしがる帯刀たいとうの者に至り、その数の割合、上等はおよそ下等の三分一なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「では、そのお小姓組こしょうぐみのおまえが、どうしてこんな屋根上やねうえから、おやかたのなかへはいろうとしますか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
振り向いて、彼はふいに、うしろの小姓組こしょうぐみの騎馬群へ、どなった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浜松城はままつじょう小姓組こしょうぐみには、こんなきたない小僧こぞうはいない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長の小姓組こしょうぐみ、前田犬千代いぬちよ
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)