寺子屋てらこや)” の例文
じいさんはあたかも寺子屋てらこやのお師匠ししょうさんとった面持おももちで、いろいろ講釈こうしゃくをしてくださいました。おじいさまはんなふうされました。——
今年十八さいであったが、頭が非常ひじょうによくって、寺子屋てらこやで教わる読み書きそろばんはいつも一番であった。何を考えても何をしても人よりずばぬけていた。
鬼退治 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
語り物は寺子屋てらこやの段だった。それもサワリ丈けの座興でない。本式に源蔵の戻りからやる。
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
あればまづ寺子屋てらこやの師匠でも云ひさうな、四書五経ししよごきやうの講釈だけでげせう。だから又当世の事は、とんと御存じなしさ。それが証拠にや、昔の事でなけりや、書いたと云ふためしはとんとげえせん。
戯作三昧 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「君達と違って、我輩は寺子屋てらこやの教育を受けたものだ。時世におくれている筈だよ」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「君は合邦と寺子屋てらこや何方どっちが好きだい?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)