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宙天
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ちゅうてん
ふりがな文庫
“
宙天
(
ちゅうてん
)” の例文
ここ一番の勇気をふるいおこして、
鷲
(
わし
)
ぬすみのはなれわざ、小屋の前からさッと一陣の風をくらって、
宙天
(
ちゅうてん
)
へ乗り逃げしてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
平山の首は
宙天
(
ちゅうてん
)
に飛んで、一緒に寝ていた小栄の
面
(
かお
)
に血が
颯
(
さっ
)
とかかる。小栄は夢を破られてキャーと叫ぶ。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
洋館ぜんたいが
宙天
(
ちゅうてん
)
にふっとんだかとうたがわれるほどの大音響でした。でも、閉じていた目をおずおずとひらいてみると、賊のかくれがは、べつじょうなく目の前に立っていました。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ア——と
竹童
(
ちくどう
)
は目をみはっていると、たちまち、
宙天
(
ちゅうてん
)
からすさまじい
疾風
(
しっぷう
)
を起してきた黒い
大鷲
(
おおわし
)
、鶴を目がけてパッと飛びかかる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まず前芸と致しまして槍投げの一曲、
宙天
(
ちゅうてん
)
に投げたる槍を片手に受け留める……」
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
それは
剣法
(
けんぽう
)
でいう
梢斬
(
こずえぎ
)
りともいうべきあざやかなものである。たれかよく、
宙天
(
ちゅうてん
)
から斬りさげてくるこの
殺剣
(
さっけん
)
をのがれ得よう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宙天
(
ちゅうてん
)
の三日月へ合掌して、こう
誓言
(
せいごん
)
をたてた青年の発足を、彼はいま、新たに胸へ呼び返していた。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄徳は夢中にさけびながらその影を追って、前殿の廻廊まで走り出したが、そのとき
宙天
(
ちゅうてん
)
一
痕
(
こん
)
の月が
鞠
(
まり
)
のように飛んで西山へ落ちたと見えたので、あっと
面
(
おもて
)
をおおいながらそれへ倒れてしまった。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宙
常用漢字
小6
部首:⼧
8画
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
“宙”で始まる語句
宙
宙吊
宙外
宙返
宙乗
宙宇
宙釣
宙外君
宙乘
宙有