“宙乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:宙乘
読み方割合
ちゅうの50.0%
ちゅうのり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鼠どころじゃございません。御雑煮おぞうにを食べて踊りをおどるんですもの」と妻君は飛んだところで旧悪をあばく。吾輩は宙乗ちゅうのりをしながらも少々極りが悪かった。迷亭はまだ吾輩をおろしてくれない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しばらくそこで宙乗ちゅうのりをして待っていろ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源内先生が、宙乗ちゅうのりをしていられる。風鐸ふうたくを修繕するだけのためだから、足場といっても歩板あゆびなどはついていない、杉丸すぎまるを組んだだけの、極くざっとしたもの。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
天井へ宙乗ちゅうのりでもするように、ふらふらふらふら、山から山を経歴へめぐって……ええちょうど昨年の今月、日は、もっと末へ寄っておりましたが——この緋葉もみじ真最中まっさいちゅう、草も雲もにじのような彩色の中を
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)