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嬲
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なぶり
ふりがな文庫
“
嬲
(
なぶり
)” の例文
ことしは
芳之助
(
よしのすけ
)
もはや
廿歳
(
はたち
)
今
(
いま
)
一兩年
(
いちりやうねん
)
經
(
へ
)
たる
上
(
うへ
)
は
公
(
おほやけ
)
に
夫
(
つま
)
とよび
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
身
(
み
)
ぞと
想
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しさに
胸
(
むね
)
をどりて
友達
(
ともだち
)
の
嬲
(
なぶり
)
ごとも
恥
(
はづ
)
かしく
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「いやかい? いやんなって来たのかい私が。知ってるよ、いやなのは! そう云いな。何故だましてるんだ? どうして私を
嬲
(
なぶり
)
もんにしてるんだよ!」
「インガ」:ソヴェト文学に現れた婦人の生活
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
だが「
幸福
(
しあわせ
)
」だといって朱い唇でヒステリカルに笑いもする。そして最後はあまくしなやかに唄い
和
(
なご
)
めてくれるのだ。ダミアの唄は
嬲
(
なぶり
)
殺しと
按撫
(
あんぶ
)
とを一つにしたようなものなのだ。
巴里の唄うたい
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
嬲
漢検1級
部首:⼥
17画
“嬲”を含む語句
嬲殺
嬲物