なまめき)” の例文
山の屋敷にしては、贅沢な膳部が、燭のなまめきに見まもられていた。側には、彼の子のすこし出来の悪い主水もんどが、時々、玉枝の顔ばかり見ながら、銀の銚子ちょうしをとって、父のしゃくをしていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)