娘達むすめたち)” の例文
……方々かた/″\、ようこそせられた……(樂人を顧みて)さゝ、樂人共がくじんども、はじめい。……(一同に對ひ)ひらいた/\! つゝとひらいて、さゝ、舞踏をどったり、娘達むすめたち
あのとき、観覧席かんらんせき一隅いちぐうに、日本女子選手の娘達むすめたちが、純白のスカアトに、紫紺しこんのブレザァコオトを着て、日の丸をうち振り、声援していてくれた、と後でききました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
もっとうちへ参る娘達むすめたちは可なりの処のですから其ん中へ這入るのだからとお思いなさるのは御尤ですが、私の着物が明いてますから、碌なのじゃアありません私が若い時分に着たので
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ベンヺ あのやうな冗繁あくどいことは最早もう流行はやらぬ。肩飾かたかけ目飾めかくしをしたキューピッドに彩色さいしきした韃靼形だったんがた小弓こゆみたせて、案山子かゞしのやうに、娘達むすめたち追𢌞おひまはさするのは最早もうふるい。