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娘子軍
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じょうしぐん
ふりがな文庫
“
娘子軍
(
じょうしぐん
)” の例文
切符売場から、楽屋口から、待合室から、劇場を十重廿重にとりまいて占領した
娘子軍
(
じょうしぐん
)
は、実にボージャク無人、余人をよせつけない。
安吾の新日本地理:08 宝塚女子占領軍――阪神の巻――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
じっさいには、木曾の
娘子軍
(
じょうしぐん
)
というものは、粮食の運搬、
炊事
(
すいじ
)
、死傷の看護、
縫工
(
ぬいこう
)
などの面で、ずいぶん軍務を
扶
(
たす
)
けていたのではないかと思われる。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その女王三百人の
娘子軍
(
じょうしぐん
)
を率い急ぎ来って王の胤を孕みたいと切願し、聞き届けられて寵愛十三昼夜にわたった。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
現に
独逸
(
ドイツ
)
の
娘子軍
(
じょうしぐん
)
は、
紐育
(
ニューヨーク
)
、
市俄古
(
シカゴ
)
という如き北米の大都市に遠征して
跳梁
(
ちょうりょう
)
を極めており、英国辺でも等しくこの娘子軍の累を受けているが、この
禍
(
わざわ
)
いは
何時
(
いつ
)
までも外よりのみは来らず
婦人問題解決の急務
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
翌年
独
(
ひとり
)
芳原
(
よしわら
)
の
小格子
(
こごうし
)
に遊び、三年を出でざるに、東廓南品、甲駅、板橋、凡そ府内の
岡場所
(
おかばしょ
)
にして知らざる処なきに至る。二十四歳海外に渡航するや五大洲各国の
娘子軍
(
じょうしぐん
)
と
※
(
げき
)
を
交
(
まじ
)
へ皆
抜羣
(
ばつくん
)
の功あり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
セムシ詩人が森の妖婆の杖みたいなものに
縋
(
すが
)
って玄関から出てくると、外に勢ぞろいの見送りの
娘子軍
(
じょうしぐん
)
の中から、あやかさんが
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
そして、二日でも三日でも、捕虜たちの解放されるまで、彼女もまた
娘子軍
(
じょうしぐん
)
の幾十人かと共に、関内の店とかけもちに、ここで眼を紅くしておとりまきをしているのだった。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娘
常用漢字
中学
部首:⼥
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
軍
常用漢字
小4
部首:⾞
9画
“娘子”で始まる語句
娘子
娘子供
娘子様