姉川あねがわ)” の例文
「そらごらんなさい。向うの岩に大小二つの滝がかかっておりましょう、あの大きいのは姉川あねがわ、小さいのが妹川いもがわの源になるのです」
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
姉川あねがわだって、長篠ながしのだって、こっちの大勝ちはあたりめえなことさ。おれたちの御大将おんたいしょうはべつもんだが、はばかりながらおれたちのったものには、槍一本、やじりひとつにも気が入っているんだ。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうするうちに信長公と長政公と仲たがいをなされまして、両家のあいだにいくさがはじまりましたのは、あれはいつごろでござりましたか。あゝ、姉川あねがわの合戦が、元亀がんねんでござりますか。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それが紀州公姉川あねがわ探鯨たんげいだったのである。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そのつづき、弥高いやたかから姉川あねがわの方へ流れる尾根を後ろにして宏大な屋敷あと、城跡と言った方がよいかもしれないほどの構えがあることを、明らかに見つけられるような地点に立ちました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「されば、あの鹿角かづの前立まえだて打ッたるかぶとと、白糸おどしのよろいには、すぐる年、姉川あねがわの合戦で、しかと、見覚えがござりまする。——彼こそ、家康の股肱ここうしん、本多平八郎にちがいありませぬ」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姉川あねがわ
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)