“弥高”の読み方と例文
読み方割合
いやたか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弥高いやたかから春照しゅんしょうの方の人里へ向けて飛び狂って行くようでしたが、そのうちに姿が見えなくなったのは、遠く雲際に飛び去ったわけではなく、近く胆吹の山中へ舞い戻ったわけでもなく
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのつづき、弥高いやたかから姉川あねがわの方へ流れる尾根を後ろにして宏大な屋敷あと、城跡と言った方がよいかもしれないほどの構えがあることを、明らかに見つけられるような地点に立ちました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この界隈すなわち——京極の故城址上平寺かみひらでらを中心にして、左に藤川、右は例の弥高いやたかから姉川にかけての小高い地点、土地の人が称して「お城跡」という部分の広大な地所内を、お銀様が我物顔に
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)