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妙椿
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みょうちん
ふりがな文庫
“
妙椿
(
みょうちん
)” の例文
美濃の領主は土岐氏であるが、そのころ斎藤
妙椿
(
みょうちん
)
という坊主あがりの家来が実権を奪っていた。土岐氏は名目上の殿様にすぎなかった。
梟雄
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
しかも戦乱の時代に連歌師の役目は繁忙を極めている。
差当
(
さしあた
)
っては明日にも、恐らく斎藤
妙椿
(
みょうちん
)
のところへであろう、主命で
美濃
(
みの
)
へ立たなければならぬと云うではないか。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
応仁二年将軍の近臣斎藤
妙椿
(
みょうちん
)
が、乱の紛れに東氏の先祖が拝領した
美濃国
(
みののくに
)
山田荘を横領したので、常縁は
頗
(
すこぶ
)
る悲しんで一首の歌を詠じたのが妙椿に伝わり、同情を得て取り返すことができた。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
これだけでも一部の小説とするに足る。また例えば
素藤
(
もとふじ
)
の如き、
妙椿
(
みょうちん
)
が現れて幻術で助けるようになってはツマラないが、浮浪の盗賊からとにかく一城の主となった経路には
梟雄
(
きょうゆう
)
の智略がある。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
しかも戦乱の時代に連歌師の役目は繁忙を極めてゐる。
差当
(
さしあた
)
つては明日にも、恐らく斎藤
妙椿
(
みょうちん
)
のところへであらう、主命で
美濃
(
みの
)
へ立たなければならぬと云ふではないか。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
椿
漢検準1級
部首:⽊
13画
“妙”で始まる語句
妙
妙齢
妙子
妙諦
妙見
妙義
妙薬
妙齡
妙音
妙高