奴凧ひとつこぱだ)” の例文
(何だぃ。あったな雨ればぐなるような奴凧ひとつこぱだこさ、食えのもうげなぃの機嫌きげんりやがて。)嘉吉はまたそう云ったけれどもすこしもそれにさからうでもなくただつらそうにしくしく泣いているおみちのよごれた小倉こくらの黒いえりやふるうせなかを
十六日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)