女菩薩によぼさつ)” の例文
春章しゆんしやうや歌麿の美人画代りに、きた女菩薩によぼさつでも探し出して、腰弁当でちよく/\出掛けたらどんな物だらう。
ちらりと、——えたとおも瞬間しゆんかんには、もうえなくなつたのですが、ひとつにはそのためもあつたのでせう、わたしにはあのをんなかほが、女菩薩によぼさつのやうにえたのです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)