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失踪
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しつそう
ふりがな文庫
“
失踪
(
しつそう
)” の例文
が、それだけの事情はよく判つても、それが乙松の
失踪
(
しつそう
)
や、伊之助の殺された事と、何の關係があるか、容易に見當も付きません。
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さうぢやらう、学士になるか、高利貸になるかと云ふ一身の浮沈の場合に、何等の相談も
為
(
せ
)
んのみか、それなり
失踪
(
しつそう
)
して了うたのは
何処
(
どこ
)
が親友なのか」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そして壽阿彌の墓は傳通院に移された墓石中には無かつた。師岡氏未亡人は忌日に參詣して、壽阿彌の墓の
失踪
(
しつそう
)
を悲み、寺僧に其所在を問うて
已
(
や
)
まなかつた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
只
(
た
)
だ燃え立つ
復讐
(
ふくしう
)
の誠意、幼き胸にかき抱きて、雄々しくも
失踪
(
しつそう
)
せる小さき影を、月よ、汝は
如何
(
いか
)
に哀れと観じたりけん、
焦
(
こ
)
がるゝ如き救世の野心に五尺の
体躯
(
からだ
)
徒
(
いたづら
)
に
煩悶
(
はんもん
)
して、鈍き手腕
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
お利榮は四十二三の
愚痴
(
ぐち
)
つぽい女で、夫の急死と娘の
失踪
(
しつそう
)
に
顛倒
(
てんだう
)
し、何を訊いてもしどろもどろですが、主人の前身に就ては
銭形平次捕物控:165 桐の極印
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
その場より貫一の
失踪
(
しつそう
)
せしは、
鴫沢一家
(
しぎさわいつけ
)
の為に
物化
(
もつけ
)
の
邪魔払
(
じやまばらひ
)
たりしには
疑無
(
うたがひな
)
かりけれど、
家内
(
かない
)
は
挙
(
こぞ
)
りてさすがに騒動しき。その父よりも母よりも宮は更に切なる誠を
籠
(
こ
)
めて心痛せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
勇太郎
失踪
(
しつそう
)
の直接の責任者と思はれて居るお春の方が氣を揉み、お春よりは又、七年間勇太郎を育てたお霜の方が大きな
打撃
(
だげき
)
を受けて居る樣子です。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見事な
失踪
(
しつそう
)
ぶりです。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
失
常用漢字
小4
部首:⼤
5画
踪
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
“失踪”で始まる語句
失踪者
失踪人
失踪船
失踪事件