“大賑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおにぎ50.0%
おおにぎわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく荘院しゃうやの内は、大賑おおにぎわいになった。県のお役人衆とあって、下へもおかず、酒飯しゅはんはもちろん、風呂までかす騒ぎだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
借款はかくの如く支那全土を通じて大賑おおにぎわいであるが、これはたとい支那の国家が土崩瓦解に至るともその大なる富には変化なく、山河と共にとこしえに存在するからである。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
山は暢気のんきだと云っては、みなよく来る。ゆうべ、家中の若侍たちが、一升げて、やって来たので、この番小屋で、平家琵琶へいけびわを弾じるやら、陣中節を謡うやら、大賑おおにぎわいをやった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それには訳がございます。……ご承知のこととは存じますが、木曽福島には毎年半夏至はんげしの候、大馬市がございまして、諸国から馬持や博労が集まり、いくらとも知れないたくさんの馬の、売買や交換が行なわれ、大賑おおにぎわいを
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)